No.154 (戦後のインド、東南アジア@)  : 

「インドネシアの『右旋回』とはどのようなものか?」

オランダに勝利して独立を実現したのは国民党のスカルノで初代大統領と
なり民族主義とイスラーム教と共産主義のバランスの上に立ち非同盟外交
を展開したが、1965年にマレーシアの国連加入に反対して国連を脱退する
と軍部の反共クーデタ(九・三○事件)が起こりスカルノは失脚、スハル
トが大統領となり国連に復帰したが長期腐敗政権化した。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

開発独裁の代表例として取り上げられることの多い、インドネシアのスハ
ルト政権について、大きな関心を持って学習に臨んでいる。


思考・判断:

反共クーデタ(九・三○事件)が起こった1965年当時の、インドネシアを
取り巻く国際環境とともに、スカルノ政権の内政・外交の問題点について、
的確に判断している。

資料活用の技能・表現:

インドネシアの経済成長率の推移を示したグラフから、1997年のアジア通
貨危機が翌98年のスハルト政権崩壊の背景であることを読み取っている。

知識・理解:
インドネシアでは、初代大統領スカルノ政権が反共クーデタ(九・三○事
件)で崩壊した後、「開発独裁」を進めたスハルト政権が1998年まで存続
したことについて、基本的な知識を身につけている。